| 邦題:カッコーの巣の上で |
| 原題:ONE FLEW OVER THE CUCKOO'S NEST |
| 製作:1975年 |
| 年齢:10代後半 |
| 時代設定:1969年 |
| 場所:オレゴン州立精神病院 |
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ビリー・ビビットは母親へのコンプレックスから、自殺未遂を経験したことのある吃音症の青年。オレゴン州立精神病院に入院していますが、婦長は母親の友人でもあります。
ビリーはカリスマ性のあるマクマーフィーを兄のように慕い、女性に対しても本当にピュアな感情を抱きます。でも、その心はあまりにももろく傷つきやすくて、怒りを露わにする婦長の無配慮な言葉に、ビリーの心は砕かれ、自殺へ追い込まれてしまいます。
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(ネタバレ注意) |
吃音症の青年(むしろ少年と言いたいくらい綺麗なんですけど)ビリーは自殺未遂の経験から、自由意志でオレゴン州立精神病院に入院している患者の1人です。
刑務所の強制労働を避けようと精神異常を装って、病院へ送還されて来るマクマーフィー、病棟へ入るなり大木のように大きなインディアンの男を見つけ、からかいます。ビリーはその時他の患者たちとトランプをしていますが、人なつこい彼は誰よりも先にマクマーフィーに話し掛けます。そして問題ばかり起こす彼に戸惑いをみせながらも、患者たちに人間としての本来の姿を取り戻させようとするマクマーフィーに動かされ、弱々しいながらも少しずつ、勇気を取り戻していくんです。
もともと優しい心のビリーは、他の患者達の言い争いも、影で悲しそうに見つめるだけですが、マクマーフィーの無謀な行動には、必死で無理だと説得しようと頑張ったりします。ビリーが彼を兄のように慕っているのがよくわかります。
婦長の傲慢さに腹を立てたマクマーフィーは、或る日患者達の外出用のバスを乗っ取り、皆を釣りに連れて行きます。その時彼が連れて来たキャンディにビリーは一目惚れしてしまいます。船の中で、恥ずかしそうにキャンディに話し掛けるビリー、ものすごくキュートです。
この楽しげな釣りのシーンでは、俳優の方々はひどい船酔いで、カメラの外では、ジャック・ニコルソン氏以外全員吐いてたらしいです。撮影は1日では終わらず、特に船酔いのひどかったダニー・デビート氏などは無理やり船に乗せられたたそう。Dourif様が酔われたかどうかメイキングには出てきませんが、ジャック以外はとありましたから、多分、吐いちゃったかなぁ、と思いました。かわいそう。船酔いってどうしようもないですもんね。そんな状態なのに演技をされてる俳優の方々はほんとにすごい。でも、そう思ってよく見ると、ダニー・デビート氏の笑顔も固まり気味だし、ビンセント・スキャベリー氏に到っては、お気の毒なくらいご気分悪そうです。
我慢も限界で、病院からの脱走を計画するマクマーフィーですが、患者たちに最後のお別れのパーティをプレゼントしてくれます。病院に現れたキャンディーを見たビリーの美しいブルーの瞳が輝きます。パーティの間中、彼女の手をとって離さないビリー、ほんとに純粋です。だけど、兄のように慕うマクマーフィーが病院を出て行くことが分かった時の、哀しげな表情、やりきれないほど辛くなります。ほんとに傷つきやすいんです。でも、ビリーを可愛がっているマクマーフィーはすぐにその事に気付いてあげます。そしてもう1つビリーが別れを惜しんでいるキャンディへの想いも察してあげるんです。
はじめビリーは怖がって逃げ出しますが、皆にキャンディと一緒に部屋に放り込まれちゃいます。この時のビリーの表情は、シャイだけど、やっぱり嬉しそうです。男の子ですものね。ここまでは、ほんとにビリーの笑顔は輝いていたんです・・・・・。
マクマーフィーは病院を抜け出さずに眠ってしまっていました。そして翌日、お祭り騒ぎの病棟はメチャメチャです。全身に怒りをみなぎらせた(私にはそう見えた)婦長、点呼でビリーの姿がない事に気付きます。
ビリーとキャンディは、まだベットで眠っているところをいきなりドアを開けられてしまいます。その時ビリーはしっかり彼女を抱いてます。ちゃんと男らしいところもあるんです。みつかったことに驚いてビリーは裸で飛び出してきます。(華奢です)患者たちの歓声を浴びて、恥ずかしそうに微笑みます。そしてちゃんと婦長に説明をしようとするんです。ところが婦長は、何の配慮もなく、ビリーの母親の事を持ち出し、責めてたます。追いこまれたビリーは、マクマーフィーの名前を出してしまいます。そして母親には内緒にしてくれと必死で頼むんです。ビリーの心は、婦長が母親の名前を出した時から、どんどん壊れていきます。ビリーの精神が崩れさっていくんです。表情のひとつひとつに苦しいみながら、葛藤するビリーの心を感じます。
その直後、ビリーは硝子のかけらで動脈を切り自殺してしまいます。ビリーの心が砕けていく様子は考えただけでも涙が出ます。そして血の海に横たわる、ビリーの姿、忘れる事が出来ません。
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メイキングには直接Dourif様のインタビュー等はありません。でも、ジャック・ニコルソン氏以外の俳優たちは、1週間前から実際にロケ地である、オレゴン州立精神病院の病室に寝泊りし、役作りをなさったとあります。ですから、当事新人のDouirf様も病室に泊まられたんじゃないかと思います。ニコルソン氏が撮影に入られた時には、既に俳優達は役になりきっていて、俳優と患者の見分けがつかなかったらしいです。精神病院という、知らない世界に飛び込んできたマクマーフィーの設定そのままに、現場の雰囲気が出来上がっていたようですね。きっとDourif様もその時のニコルソン氏に啓発されるものがたくさんあられたんじゃないかと、勝手に想像してしまいます。
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「カッコーの巣の上で」では、ビリーの美しさ、線の細さに見とれずにはいられません。私事ですが、まさに理想の体型、理想の美しさです。こんなに綺麗な人がいらっしゃるなんてー、と、ビリーを見たときは真剣に驚いてしまいました。まるで繊細な硝子細工のように弱々しく壊れやすい心が、そのまま外見にも現れてて、ますますビリーのもろさを感じてしまいます。まだ25歳と言う若さでこのビリーの内面を、まさに自然に感じさせてくれるDourif様の演技は、本当に素晴らしいです。
Dourif様はこのビリー役で、映画出演2作目にしてアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、ゴールデン・グローブ賞では新人男優賞を受賞されました。 |