| シリーズ名:Babylon5/バビロン5 |
| 第3シーズン第4話【第48話】 |
| Episode Title:Passing through Gethemane |
| 邦題:黒バラの幻影 |
| 職業:修道会で奉仕活動に身を捧げる修道僧 |
| 場所:バビロン5(宇宙基地) |
| 時:地球暦2260年 |
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ブラザー・エドワードは修道会に入って8年間、常に心優しく人々のために奉仕活動を続けてきた模範的な修道僧で、ブラザー・セオや基地の人々からも信頼されています。
シェリダン司令官とブラザー・セオのチェスを見守るエドワードとイワノバ少佐。どちらが勝つか賭けないかと誘うイワノバ少佐に「とんでもありません。」と断るエドワード、そして「ギャンブルなんて些細な罪です。どうせ犯すんだったらもっと大きな罪にしますよ」と明るい表情で語ります。勝負はセオの勝ちでしたが、その後セオがあるものを司令官にお見せしなさいと勧めます。修道会にはお金が必要なので売るべきだと語るセオに、エドワードは困った表情を浮かべながら、司令官に「出来上がったものを誰かに差し上げる。それが嬉しいのです」と話し、出来上がったら差し上げますとシェリダンに約束すると、大切そうにカバンにしまいます。このときのエドワードの心には1つの陰りも感じられず、表情はとても穏やかで優しさに満ちています。
基地での活動資金を得るためにエドワードはデータ変換の仕事の交渉の席でもその誠実さで見事に仕事を獲得します。お礼を言いながら立ち上がった時、足元に落ちていた黒いバラを拾い上げたエドワードは、自分のものではないと言いますが、何故かその黒いバラに見覚えがあります。不思議な感覚に襲われたエドワードの穏やかな表情が一瞬曇ります。
自分の部屋に戻ったエドワードは、恐ろしいものを目にしてしまいます。驚いたエドワードでしたが、他人の気持ちを思いやる彼は、他の修道僧たちやブラザー・セオに心配をかけまいと、その事を警備主任のガリバルディに相談します。しかしガリバルディと自分の部屋に入った時、壁に書かれた血文字は既にありません。いぶかしげな表情を浮かべながらもガリバルディは、エドワードが嘘をつくような人物でない事をよく承知していたので、調査を約束し、エドワードに他の部屋で眠るように勧めます。さっきは確かに書かれていたはずの「DEATH
WALKS AMONG YOU」という血文字、エドワードは不安な表情を浮かべ立ちすくみます。
エドワードが仕事の交渉の場で、修道僧たちは、集めた活動資金で「人類以外の兄弟たちの崇める神について学ぶのです」と話していたとおり、ミンバリの信仰について学ぶため、デレン大使を訪ねます。エドワードは記録の許可をもらい、録音しながら大使とレニアーの話を熱心に聞きます。信仰心の厚いミンバリのデレン大使は、魂について語ったあと、エドワードに個人的な信仰の原点について訪ねます。それに答えるエドワードの表情は喜びに溢れていました。主が自分を犠牲にして人々の罪を贖うためにゲッセマネの園に留まった勇気について語ったあと、エドワードは、「よく、この事について考えるんです。もし、私だったら、死ぬと知っていても、ゲッセマネの園にとどまる勇気があったか・・・」と穏やかに微笑ながら語ります。この時のエドワードはまだ、信仰への喜びに溢れていました。しかし、この後、エドワードには恐ろしい罠が待ち受けています。 |
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<ネタバレ注意>
デレン大使たちに丁寧に挨拶をして別れたエドワードは、リフトに乗り、ブラウン17区へ向かいます。リフトを降りたところで、セントーリ人に肩を叩かれた直後、悲鳴が聞こえてきます。驚いたエドワードは「どこです?どこです?」と悲鳴の方へ走ります。同時に聞こえてきた恐ろしい言葉に、耳を覆います。そして目の前の壁に、部屋にあったと同じ血文字を見て混乱したエドワードは声に導かれるように走り続けますが、途中でカバンを落とします。いつの間にか、水溜りの中を走っている自分の足元に気をとられ躓いてしまいます。何とか立ち上がりますが、怯えて数歩後ろに下がった時、また何かに躓き後ろに倒れてしまいます。不思議な感触に怖々振り返ったエドワードは、口に黒バラを詰められた女性の死体を見てしまいます。恐ろしい光景に部屋に逃げ帰りますが、エドワードには何故かこの信じられないような光景が見覚えのあるものでした。そして自分が知らない記憶の存在に気づいてしまうのです。憶えのないはずの記憶に苦しみながら、夜を明かしたエドワードの部屋を、心配したセオが訪れます。そしてセオと話をしていたとき、ある恐ろしい疑惑がエドワードを襲い、一人になった後、コンピューターに検索を指示します。それは、自分が人格消去の刑を受けた殺人犯かもしれないという、不安でした。4時間後、コンピューターの検索が終了し、9人の女性を殺し人格の死を宣告された殺人犯チャールズ・デクスター姿が映し出されますが、それは紛れもなく自分自身でした。
過去は恐ろしい殺人犯であっても、今は信仰に身を捧げるエドワードの美しい心はこの恐ろしい事実に耐える事が出来ませんでした。自らの憶えのない罪に苦しみ、ズタズタになったエドワードは修道会を去り、命を賭けて罪を償う道を選びます。自分が過去に犯してしまった殺人の被害者の家族たちの復讐に身を投じたエドワードは、瀕死の状態で「自分にゲッセマネの園に残る勇気があったか」という自分自身が持ち続けてきた疑問への答えを見つけます。そして神の許しを得られる事を願いながらエドワードの心のままで息をひきとりました。
☆チャールズ・デクスター☆
その手口からブラック・ローズ・キラーと呼ばれた凶悪な殺人犯。
9人の女性を殺害し、2251年4月3日、地球同盟植民星オリオン3において、人格の死を宣告された。その後、新たな人格エドワードとして生涯奉仕活動に身を捧げさせるため、地球に送られたが、施設の火災事故で死亡したと思われていた。しかし生き残ったエドワードは奉仕先を捜し求め修道会に入る。そして模範的な修道僧としてブラザー・セオの元での8年を穏やかに過ごしていた。
この死刑に変わる「人格消去」に不満を持つ被害者の家族達は、チャールズを許す事はなく、復讐を誓い探し続けていた。そして9年後彼らはエドワードを見つけた。
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哀しいくせに、何度も何度も、見直してしまいました。
罪を知るまでのエドワードの清らかさ、穏やかでほんとに優しい表情を見せてくださいます。信仰について語るエドワードの瞳は輝いていました。Dourif様は見ていて温かい気持ちになれるような表情を見せてくださいました。
でも自分の過去の罪を知り、その恐ろしさに苦しみながら、セオに別れを告げるエドワードがかわいそうで、何度見てもやっぱり泣いてしまいます。セオに背を向け、ゲッセマネの園に留まる決心をしたエドワードの涙、美しくて、哀しすぎる涙でした。
Dourif様の美しい瞳から溢れる泪・・・・ほんとに思い出すだけで、泣けてきます。 |