----------Story解説:Life is Gas様
この話はなかなかに複雑です。
Dourif様が演じるマーティンは殺人容疑で追われている身です。
容疑は英国内でのトルコ人の10歳の女の子に対する「暴行殺人」です。
殺人犯の中でも最も忌むべき怪物と言ってもいいでしょう。
しかし、マーティンもそんな自分を憎んでいるんです。彼はウィリーに大人の女性と関係を持ったことが無いと告白します。また、殺してしまった女の子も最初から暴行目的で誘ったのではなく、彼女の方から近づいてきたのだと言いますが、自分のしたことを正当化していません。
彼がひたすらイスタンブールを目指すのは、そこの刑務所が世界で最も「過酷で恐ろしい」と信じているからです。彼はヨーロッパの刑務所での服役は、自分の犯した罪には生ぬるいと思い、より厳しいトルコの刑務所での服役を望んでいるのです。それでも自分の罪は贖うことができないとも思っているのですが・・・
ウィリーがマーティンが捕まるのが分かっていて彼を置いて逃げたのは、見捨てたのではなく、トルコの刑務所に服役させたくなかったからです。逮捕されたマーティンが駅で女の子と別れたとき、自分にふさわしい罰が与えられないことに耐えられず、列車に飛び込もうとしますが、警察に阻止されます。
最後のシーンで、イスタンブールのホテルのバルコニーでウィリーが読んでいるヨーロッパの新聞にマーティンが逮捕された記事が載っています。ウィリーは彼が最早イスタンブールには辿り着けないと知ります。彼の旅の目的を知っているウィリーの胸中は複雑です。
|