Brad Dourif - Prop, Script and Storyboards ... X-Files: Beyond the Sea
Script of "X-Files: The Beyond The Sea" ... Brad Dourif as Luther Lee Boggs
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「Xファイル(第13話)海の彼方に」の脚本
ルーサー・リー・ボッグズ
Script of "X-Files: The Beyond The Sea"
Brad Dourif as Luther Lee Boggs


写真提供・解説:Life is Gas様 
(Life is Gas様所有)


Script of "X-Files: Beyond the Sea"
こちらは実際に撮影で使われた脚本です。
Life is Gas様所有で、使われた方のメモやマーカーなどがあるそうです。
Cover Cast Lists Set Lists
脚本の解説を、実際に放映された内容との違いなども含め、Life is Gas様がとても詳しく書いて下さっていますので、皆様、お楽しみくださいね!

Life is Gas様、47枚ものスキャンに、こんなに詳細な解説までつけていただいて、大感謝です!大変な作業を、ありがとうございます! 管理人は本編の方は読めませんが(汗)、解説で楽しませて頂きました〜♪!

このスクリプトはDourif様のファンの為に、Life is Gas様がご提供くださったものです。
解説を含め、無断転載をお断りします。
This script offered from the collection of Life is Gas. And commentary was written by her. Thank you so much!!

X−ファイル:「海の彼方に」

1993年11月15日付け:ホワイト版

1993年11月19日付け:ブルー版

1993年11月23日付け:ピンク版

キャストリスト:(ピンク版はブルー版からスカリーのパパのお名前が変更されています。)

(変更前)ジョナサン・スカリー大佐 → (変更後)ウィリアム・スカリー大佐

セットリスト(ピンク版)



Script - 脚本本編

(7頁目)
第一幕シーン9 屋内。モルダーのオフィス 日中 − アップ − 犯罪現場写真

モルダーが、自分が書いたルーサー・リー・ボッグズのプロファイルを読んでいるところ。日本版DVDでは今一クリアではなかったのですが、報告書の日付は1985年8月10日。以降の展開でこの報告書によって、ボッグズの死刑が確定したことになっています。するとボッグズは8年あまり死刑囚監房に収監されていたことになります。「現在」のボッグズの年齢設定は38歳以上ですね。


(8頁目)
第一幕シーン9(続き)

スカリーとモルダーの会話。ノース・カロライナで発生した誘拐事件について話しています。

マーカーで印がついているところに「小道具」としてルーサーの「顔写真」が指定されています。

一番下の行では、写真の中のボッグズにあごひげがあることになっていますが、撮影時にはメイクなどでつけ髭を使ったりしなかったんですね。


(9頁目)
第一幕シーン9(続き)

モルダーがスカリーに、ボッグズが主張する「霊能力」について語ります。

モルダーの台詞で、ボッグズが「霊能力」を得るきっかけとなった死刑執行が1992年の11月であったことが分かりますが、この部分は台詞が変えられ、放送時には年月を特定できなくなっています。

また、一番下のスカリーの台詞は放送時にはありませんでした。撮影されなかったのかもしれません。


(10、11頁目)
第一幕シーン9(続き)

引き続きモルダーがスカリーにボッグズのプロファイルについて語ります。モルダーが部屋を出る前にスカリーがX−ファイルについて質問をする部分がありますが、放送では使われていません。編集でカットされたと思われます。


(13頁目)
第一幕シーン11 屋内。面談室 − 刑務所内 − 日中 − アップ − 手

ボッグズの初登場シーン。脚本上では、ボッグズの喋り方は「鼻にかかった南部訛り」ということになっています。また、ボッグズの容貌について「痩せて、異常で、醜い」とされています。


(14頁目)
第一幕シーン11(続き)

ボッグズが語るにつれて、体がこわばったり、痙攣したりする様が描かれています。Dourif様の演じ方は必ずしも脚本通りではありませんが、撮影時に現場の判断で演出を変えたようです。


(15頁目)
第一幕シーン11(続き)

ボッグズがフランス語で話す部分が放送ではカットされています。スカリーにはボッグズの言ったことが分かっているので、彼女はフランス語が使えるという設定になっているんですね。

モルダーがボッグズに「霊能力」を証明させようとする部分で、「証拠品」の受け渡し方が脚本から変わっています。全体にこのシーンでは撮影時に脚本から離れて演出されたようです。


(16頁目)

第一幕シーン11(続き)

スカリーがボッグズに父親の姿を見るシーンです。脚本だけ読んでも、すご〜く怖いです(-_-;)


(17、18頁目)
第一幕シーン12 屋内。刑務所の廊下 − 日中 − 前のシーンからの続き

動揺するスカリーにモルダーは先に宿に帰るように言います。モルダーがスカリーに車のキーを渡して促すところが台詞ごとカットされています。

看守に連行されて監房に戻るボッグズが「海の彼方に」口ずさむと、スカリーは恐怖を振り払うように足早に立ち去ります。

第一幕シーン13 屋内。車中 ― 夜間

雨の中、涙をこらえて運転するスカリーが、滝をあしらったネオンに気づきます。放送ではボッグズが霊視するシーンがフラッシュバックで挿入されますが、脚本段階では含まれていません。


(19頁目)
第一幕シーン13(続き)

スカリーはボッグズの言葉を辿って、彫像を捜します。ここでもボッグズの霊視のシーンは指定されていません。

第一幕シーン14 屋外。街路 − 夜間

スカリーは車を脇に寄せて停車し、辺りを伺ってボッグズの証言に合致する倉庫を見つけます。


(20頁目)
第一幕シーン17 屋内。倉庫内の部屋 − 夜間

スカリーが誘拐されたカップルがいた証拠を発見します。状況は全てボッグズが霊視した通りで、スカリーは心底恐怖を感じています。

スカリーの捜索シーンは脚本ではかなり長い印象ですが、放送ではほとんどカットされてしまったようです。



(21頁目)
第二幕シーン18 屋内。モーテルの部屋 − 夜間

スカリーはボッグズの影響から父との交流を試みますが、かないません。モルダーが部屋を訪れ、スカリーが見つけた証拠が誘拐の被害者と確認されたことを告げます。また、ボッグズの尋問は進展していないと話します。


(22〜23頁目)
第二幕シーン18(続き)

スカリーはモルダーに、ボッグズの証言がヒントになって証拠品を見つけたことを告白しますが、モルダーはボッグズの言葉を信じたスカリーに怒りを感じています。ここでもモルダーの追求をジョークでかわそうとするスカリーの台詞がカットされています。


(24頁目)
第二幕シーン18(続き)

モルダーはスカリーにボッグズの計略にはまらないよう忠告します。モルダーの持っている新聞で、ボッグズの処刑が迫っていることが分かります。

第二幕シーン19 屋内。事務所 − 刑務所 − 日中 − アップ − デスク

スカリーの目の前に新聞が投げ出され、見出しに「誘拐されたカップル無事発見!」と報じられています。


(25頁目)
第二幕シーン19(続き)

モルダーは偽の新聞でボッグズを動揺させ、刑務所外にいる共犯者をあぶり出そうとしていることを説明します。モルダーは上手くいくと自信たっぷりです。

第二幕シーン20 屋内。死刑囚監房 − 日中 − アップ − 扉の小窓

ボッグズの独房に新聞が差し入れられます。放送ではボッグズが新聞を手にしたところでカットされましたが、脚本ではボッグズは偽の記事を読んでショックを受けるという場面になっています。その様子を天井の監視カメラが捕らえ・・・


(26頁目)
第二幕シーン21 屋内。監視室。 − 日中 − アップ − モニター

ボッグズが新聞を読む様子をモルダー達がモニターで観察しています。

第二幕シーン22 屋内。死刑囚監房。 − 日中

ボッグズが収容されている監房とガス室、監視している看守との位置関係が詳細に記述されています。

看守がボッグズの独房の扉を開けて手錠をかけるシーンがありましたが、編集でカットされたようです。

第二幕シーン23 屋内。監視室。 − 日中

看守がボッグズを電話のところまで連行する様子をモニター越しにモルダー達が観察しています。

ボッグズが電話の番号をダイヤルし終えると、ほぼ同時に監視室内で携帯電話の呼び出し音が鳴り、モルダーは電話を切るよう命じます。


(27頁目)
第二幕シーン23(続き)

スカリーが、呼び出し音がモルダーの携帯であることに気づきます。急いでモルダーが電話に出ると、受話器からボッグズの声を聞こえ、モルダー達の目論見が外れたことが分かります。

いら立つモルダーが誘拐された被害者達の所在を追及すると、ボッグズはトランス状態に陥ります。脚本では「このシーンは精神病棟の隠しカメラの映像のように気味悪くすること」と指定されています。ここでもDourif様の演じ方は必ずしも脚本通りではありません。モルダーの台詞も変わっていて撮影時に変更したようです。


(28頁目)
第二幕シーン23(続き)

スカリーは誘拐されたカップルに残された時間が少ないことを告げてボッグズと取引することを勧めます。

第二幕シーン24 屋内。面談室 − 日中 − アップ − ボッグズの目

ボッグズは誘拐犯を霊視し、人相・風体を説明します。脚本では「背が高い」ことになっていますが、撮影時には「小柄」に変えられています。恐らく、犯人役の俳優に合わせたのでしょう。


(28A頁目)
第二幕シーン25 屋内。ボート小屋 − 夜間 − アップ − イヤリング

ボッグズが霊視する誘拐犯の姿が映し出されます。ヘンリー・ルーカスの年齢設定は28歳。


(29頁目)
第二幕シーン25〜29

夜のボート小屋でのシーンと、それを霊視するボッグズのシーンが交錯します。

ボッグズは誘拐されたカップルのそれぞれの目線から犯人を見ているようです。また、彼らが犯人に打たれる痛みを感じて苦しみます。モルダー達はそれをボッグズの芝居だと思っていても、思わずひるんでしまいます。


(30頁目)
第二幕シーン29(続き)

ボッグズはカップルが監禁されている場所を特定します。

第二幕シーン30 屋内。面談室 − 日中

ボッグズの証言を得たモルダーとスカリーは現場に向かおうとしますが、ボッグズはモルダーを呼び止め、危険が迫っていると警告します。


(33頁)
第二幕シーン38 屋内。ボート小屋 − 夜間

誘拐犯に撃たれ、倒れたモルダーをスカリーが懸命に助けようとします。スカリーの目の前のボート・マストがモルダーの血に染まり、ボッグズが警告した通りの光景に、その場で凍りつきます。


(36頁目)
第三幕シーン41 屋内。刑務所 − 廊下 − 夜間

トーマス捜査官がスカリーに、誘拐犯のヘンリー・ルーカスが嘗てボッグズと共犯関係にあったことを告げます。脚本では刑務所の夜間のシーンということになっていますが、撮影時には病院での日中のシーンになっています。また、放送時には捜査官の名前は使われていませんでした。

第三幕シーン42 屋内。死刑囚監房 − 日中

スカリーは死刑囚監房の中を険しい表情で歩いています。


(37頁目)
第三幕シーン42(続き)

スカリーはボッグズの独房に入り、ボッグズに激しい怒りをぶつけます。

この頁はホワイト版とブルー版があるため、変更された部分が明らかです。ホワイト版ではボッグズは、最初は独房内でスカリーに背を向けていますが、ブルー版では顔が見える位置に変わっています。


(38頁目)
第三幕シーン42(続き)

ボッグズは自らの能力を証明するため、スカリーが14歳の時の体験を、彼女の視点で語ります。スカリーは必死に否定しようとしますが、ボッグズに望みを叶えると言われ、父との対話を願い出ます。


(39頁目)
第三幕シーン42(続き)

ボッグズはスカリーの父の魂を呼び出し、父しか使わない呼び方でスカリーに声をかけます。

ボッグズは突然スカリーの父の声を遮り、取引が成立するまで、話はさせないと迫ります。

第三幕シーン42A 屋内。死刑囚監房 − ボッグズの目線 − (フラッシュバック)

1年前の死刑執行の回想シーン。


(40頁目)
第三幕シーン42(続き)

ボッグズはその日、生まれて初めて牧師と話をしたと語ります。ボッグズの回想で、牧師はヨハネの第一の手紙(新約聖書)を読みます。「兄弟を憎む者は皆、人殺しです。あなたがたの知っているとおり、すべて人殺しには永遠の命がとどまっていません。(第3章第15節)」

そして、ボッグズに最後の食事が与えられると、彼が殺した家族の霊がその光景を見つめていました。

第三幕シーン43 屋内。刑務所内の廊下 − 夜間

脚本では、このシーンは「フリッツ・ラング」風に、廊下の端は暗い闇に覆われているとなっています。

看守がボッグズを連行していると、彼の犠牲者達がじっとそれを見つめています。


(41頁目)
第三幕シーン44 屋内。ガス室 − 夜間

ガス室内でボッグズは処刑用の椅子に拘束され、心音を確認する聴診器が胸に付けられます。

処刑が始まると、特殊効果で無数の魂がボッグズの体に入り込む光景が描かれています。


(42頁目)
第三幕シーン45 屋内。死刑囚監房 − 日中 − アップ − ボッグズ

ボッグズが語る来世の様は確かにスカリーの心を捉えました。


(43頁目)
第三幕シーン45(続き)

スカリーはボッグズの独房から出ます。脚本ではボッグズは寝床に横になることになっていますが、実際の撮影ではしまった独房の扉の窓越しにボッグズの姿が捉えられていました。俳優の立位置と、カメラアングルが絶妙な効果を実現した一瞬でした。


(44頁目)
第四幕シーン46 屋外。ノース・カロライナ州ローリー中央刑務所 − 日中 − (資料映像)

ボッグズが収容されている刑務所の概観。

第四幕シーン47 屋内。刑務所長のオフィス − 日中

スカリーは刑務所長にボッグズとの取引を持ちかけますが、刑務所長は頑として受付けません。刑務所長がスカリーに、取引話は内密にするという台詞が放送では使われていません。編集でカットされたようです。


(45頁目)
第四幕シーン48 屋内。病院の一室 − 日中 − アップ − 2つの手

スカリーは病院のベッドに横たわるモルダーと事件の進展について話しています。モルダーはスカリーにボッグズとは取引しないよう忠告します。モルダーはボッグズがスカリーにも危害を加えることを恐れています。


(46頁目)
第四幕シーン49 屋内。面談室 − 日中

スカリーはボッグズに偽の取引話を持ちかけ、誘拐犯と人質の所在を聞き出そうとします。脚本ではボッグズが独房内にいることになっていますが、撮影ではボッグズは房の外にいます。撮影時に演出が変更されたようです。


(47頁目)
第四幕シーン49(続き)

スカリーがボッグズの房を出ると、取引話が嘘だとほのめかしますが、ボッグズは彼女の言葉が終わる前に、彼女が手を尽くしたことを知っていたと告げます。スカリーが、取引が無いのに何故情報を与えたのか尋ねると、ボッグズはガス室への通路で彼を待つ霊の数を一つでも減らしたかったと答えます。この問答の部分は編集でカットされたか、最初から撮影されていなかったかもしれません。

この頁もホワイト版とブルー版があるため、ブルー版でボッグズの台詞が若干変更されたことが分かります。


(48頁目)
第四幕シーン49(続き)

ボッグズはスカリーに、前にモルダーに与えたのと同じような警告を与えます。


(52頁目)
第四幕シーン57 屋内。死刑囚監房 − 日中 − アップ − ルーサー・ボッグズ

事件を解決したスカリーが死刑執行を数時間後に控えたボッグズを尋ねます。ボッグズはスカリーに、父親のメッセージを伝えるので、死刑に立ち会うよう要求します。


(53頁目)
第四幕シーン58 屋内。死刑囚監房 − 夜間 − アップ − 時計

時刻は午後11時半。ボッグズに最後の食事が与えられると、前と同じように彼の家族の霊がボッグズを見つめていました。

第四幕シーン59 屋内。刑務所内の廊下 − 夜間

看守に連行されてボッグズが進むと、やはり前回同様、犠牲者の霊がボッグズを迎えました。

脚本ではボッグズは霊を見ないように目をつむるとだけありますが、放送時にはボッグズは歩みを止めて、看守達が彼を促す演出になっています。

第四幕シーン60 屋内。ガス室 − 夜間 − アップ − 革の手械

処刑用の椅子にボッグズが拘束されると、窓のブラインドが開きます。ボッグズはスカリーの姿を探しますが、すぐに彼女が来ていないことを知り、落胆します。刑務所長は最後に言い残すことはないか尋ねます。


(54頁目)
第四幕シーン60(続き)

ボッグズは何も告げず、死刑が執行されます。ボッグズは少しでも死を早めようと、大きく息を吸い込みます。

第四幕シーン61 屋内。病院の一室 − 夜間 − アップ − 時計

時刻は深夜零時5分。スカリーがモルダーに、ボッグズの霊視に疑問を持っていると初めて語ります。



以下、Life is Gas様からのコメントです。
The following comment was written by Life is Gas.

脚本を読んでみて、クリス・カーターがボッグズ役にDourif様を配したのは大正解だと思いました。

とても興味深い役なので、声がかかればやってみたいと思う役者は多くいたと思います。

でもTVで御馴染みの悪役専門の俳優が演じたのでは、「霊視」が嘘っぽく見えてしまったかもしれません。

このエピソードでは、いつもは決して「超常現象」を認めないスカリーが父親の死という状況に直面しているとは言え、ボッグズの「霊視」に「もしかしたら・・・」と心を動かされてしまうという、ほとんどあり得ない展開に「真実味」を与える演技が俳優に課されていました。

ボッグズは根っからの悪人で、嘘つきの人殺しだし、底意地の悪いヤツだと一目で分からなければいけないし、一方で、先入観無しに目撃したら「霊視」が本物かもしれないと思わせるほど迫真に満ちていなければ、このエピソード全体が「くさい芝居」で終わってしまったはずです。

脚本のチェックを兼ねて、今回改めてDVDでエピソードを見直しましたが、Dourif様の演技には本当に背筋が寒くなる思いがしました。


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