BIOGRAPHY
FOR
BRAD DOURIF

ブラッド・ドゥーリフ氏の
バイオグラフィ

includes
AWARDS, Family,
Photo of Booyfood,
and Other Works.





BRAD DOURIF
  • Name: Brad Dourif 
  • お名前:ブラッド・ダーリフ (ドゥーリフ,ダリフ)
  • Birth Name: Bradford Claude Dourif
  • 本名:ブラッドフォード・クロード・ドゥーリフ
  • Birthday: 18 March 1950 
  • Birthplace: Huntington, West Virginia, USA
  • 出生地:米ウエストヴァージニア州ハンティントン
  • Height: 175 cm (5’9")
  • Eye Color: Blue (瞳の色:ブルー)
  • Hair: Light Brown (髪の色:明るいブラウン)
BIOGRAPHY
1950年3月18日、ドゥーリフは米ウェスト・バージニア州ハンティントンで地元染色工場のオーナーだった父と、舞台女優の母ジョーンの間に娘2人に続く長男として生まれる。

オハイオ川沿いのストーントン通りで育ったドゥーリフは、その頃の思い出を、「素晴らしかったよ。よく最終の外輪船がオハイオに向けて川を上っていくのを見ていたものだよ。」 と語っている。

彼はまだ3歳の時に、実の父を亡くしたが、2人の姉から父親の話を色々聞かされていた。彼の父親はとても猟奇趣味のある人物で、いつも家中に骸骨の作り物やその類の気味の悪いものが溢れていたそうだ。

ドゥーリフ自身も、若い頃はハロウィンや怖い話をするのが好きだったそうだが、長続きはしなかった。多数のホラー映画やスリラー作品にも出演し、恐ろしい殺人鬼やサイコパスを演じ観客を怖がらせている彼自身が、怖い映画は心臓に悪くてとても観ていられないと言うのだから、皮肉な話だ。10代の時、映画「震えて眠れ」を観て、怖くて椅子の下にもぐりこんでしまったという、かわいいエピソードもある。

父の死後、ドゥーリフの母ジョーンは、世界的なアマチュア・ゴルファーでハンティントンの高名な実業家ビル・キャンベル氏と再婚した。ドゥーリフは養父はどちらかといえば厳しかったが、とてもよくやってくれていたと言う。また養父が彼に厳しかった理由として、自分が宇宙飛行士候補生かぶれで、キャンベル氏にはそれが理解できない世界の話だった事も話している。

小さい頃、夢想癖があって、とても恥ずかしがり屋だったというドゥーリフは、引きこもりがちな子供で、学校に慣れたりするのに苦労したと言う。絵描きや詩人になる事を夢見た事もあったが、学校の学芸会や姉妹達と自宅で開くお芝居などで、演劇との関わりが途切れたことはなかった。演技は彼にとっては一種の「生き残り」術だった。

彼が演技に興味を持つようになったのは舞台女優だった母の影響が大きい。彼女は地方劇団コミュニティー・プレイヤーズに積極的に参加する才能のある女優だった。ドゥーリフが最初に役者になりたい思ったのは、母が「アナスタシア」のリハーサルをやっているのを見た時だという。「彼女は本当に素晴らしくて、自分も演技をしてみたくなった」と語るドゥーリフ。母ジョーンの思い出を語る時の彼には、母親への深い愛情と共に、女優としての母への尊敬の念が感じられる。そして彼は間違いなくその俳優としての類い稀な才能を母親から受け継いでいる。

母ジョーンは、就寝前には彼と兄弟姉妹たちに、お気に入りのお話を、ドラマティックに語ってくれた。地元の舞台に出演する母の演技を、とても上手かったと語るドゥーリフは、子供の頃から母をとても誇らしく感じていただろう。

やがて彼も母と同じコミュニティー・プレイヤーズや他の演劇団体に深く関わるようになるが、コミュニティ・プレイヤーズが上演した「冬のライオン/The Lion in Winter」では母と共演した事もあった。

私立の寄宿学校を13回も変わった後、1968年、マーシャル大学に入学。大学で彼が師事した教授エレイン・ノバック博士は、在学中にクラスで上演した「ロミオとジュリエット」でロミオを演じたドゥーリフを、「彼は素晴らしくて、あの頃でも何か特別なものがあると分かったわ」と絶賛している。彼自身もこの上演をよく覚えていて、「とても上出来だったはずだ」と語っている。彼が演じるロミオの舞台を観る事が出来たら、どんなに素晴らしいだろう!

役者を生業とする決心が固まったのは、1969年にクリストファー・マーロー(Christopher Marlow)の「フォースタス博士/Dr. Faustus」を上演している最中だったと言う。彼はこれを演じている時、天に昇る心地がしたと語っている。

マーシャル大学では政治的ネタの作品も上演した。「ファイヤーサイン・シアター」のようなパロディー風作品だったと言う。その上演後、ドゥーリフはその後長い親友となるコンチャータ・フェレルと出会う。

1969年、大学を中退し19歳でニューヨークへ移ったドゥーリフは、コンチャータ・フェレル(彼はチャッティと呼んでいる)と 58丁目で10番街よりずっと西にあるアパートを借り、新生活をスタートした。

1970年、ドゥーリフはサークル・レパートリー・シアター(Circle Repertory Theater)に参加する。彼は16歳の時から、毎年レパートリー劇団の夏興行で働いていて、音響、大道具、舞台進行など、舞台運営の技術的な面にも精通していたので、サークル・レパートリー劇団では、小さな役をこなしながら、舞台監督の補佐も務めていた。劇団での活動を続ける一方で、彼はメソッド演技の大家であるサンフォード・マイズナーに師事し、演技指導を受ける。この時の勉強が後にコロンビア大学で講師を務める基礎となった。ドゥーリフには祖父の遺産があり、生活費を稼ぐためのアルバイトなどはしていなかったが、3年間休みはなく、生活は大変厳しかったという。

サークル・レパートリー・シアターでは、「三人姉妹」、「冬のライオン/The Lion in Winter」、「じゃじゃ馬ならし/The Taminig of the Shrew」、「いやいやながら医者にされ/DOCTOR in Spite of Himself」、「幽霊ソナタ/Ghost Sonata」などに出演。ランフォード・ウィルソン作(1972年初演)の「When You Comin' Back, Red Ryder?」では主役を演じた。1973年、この舞台を観に来ていたミロス・フォアマンは、丁度「カッコーの巣の上で」の映画化を手掛けていたが、ドゥーリフを見てビリー役をオファーする事を決める。この時点でドゥーリフは、彼を一躍有名にした作品、「カッコーの巣の上で/One Flew Over The Cuckoo's Nest」のビリー・ビビット(Billy Bibbit)役を獲得した。彼は「カッコーの巣の上で」に出演後、劇団を離れる。

映画デビュー作は1974年バート・レイノルズ主演の「デキシー・ダンスキングス/W.W. and the Dexie Dancekings」で、1975年の「カッコーの巣の上で」は彼の2本目の映画になる。彼はこの映画で、ジャック・ニコルソンやルイーズ・フレッチャーなどの大物俳優と共演し、吃音症で母親に強いコンプレックスを持つ青年ビリー役を演じた。精神的なもろさを抱えるビリーの姿にどれだけの人が涙しただろう。彼の演技は本当に素晴らしかった。ドゥーリフの演技力は世界的に認められ、多くの絶賛を浴びるところとなった。

ビリー役では、アカデミー助演男優賞にノミネートされ、オスカー候補になったほか、ゴールデン・グローブ賞を受賞、1977年にはBAFTA(英国アカデミー賞)でも最優秀助演男優賞を受賞した。当然の事ながら、オスカー候補になった事で彼の生活は一変した。そしてもちろん出演作のオファーも殺到した。しかし当時まだ25歳だった彼には、心の準備が出来ていなかった。この当時の事を話すドゥーリフは顔をしかめ、「マジに怖かったよ。」と語る。世間の狂騒から逃れるようにニューヨークの北に引きこもってしまったという彼は、「Red Ryder」の映画化作品、「ディア・ハンター」、「ヘアー」とキャリアアップにつながる役をいくつも断った。彼の才能を思うと、ファンとしてはとても残念に思えるし、彼の出演するこれらの作品を観たかったと思ってしまう。しかし彼のインタビューなどを読む限りでは、オスカー候補になった事をドゥーリフ自身が本当に早すぎたと感じていて、恐怖と不安で自信を失ってしまっている様子で 身につまされる。

制作当時の思い出についても彼はあまり話したくないのかもしれない。役作りについては、「言語療法士と一緒にやったんだけど、どういう風に吃るかという教科書まであったよ。本当に奇妙だった。」 と話している。

喧騒から距離を置いたドゥーリフは、ニューヨークで演劇活動を続けると共に、ミロス・フォアマンの勧めで、1981年から5年間、コロンビア大学の映画科で客員教授として教鞭を取った。

ドゥーリフは、1988年にはウッドストックを離れロスアンゼルスに移ることになるが、その間も彼はインデペンデント作品から超大作まで、様々な作品に出演している。

1976年の「The Mound Builders」はランフォード・ウィルソンの舞台作品のTV映画化で、2003年にDVDも発売された。ドゥーリフの輝く才能と、絶妙なアンサンブルを満喫できる貴重な作品だ。

1979年の「アイズ/Eyes of Laura Mars」ではフェイ・ダナウェイの運転手役を演じた。ここで彼が演じたトミー(Tommy)もある意味異常とも言える人物だった。ニューヨークのど真ん中で行われたこの撮影をドゥーリフはとても楽しんだそうだ。驚くほどの美人に囲まれて本当に魅惑的だったと嬉しそうに語るドゥーリフはとても魅力的だ。

同じく1979年の「Wise Blood」では狂信的な伝道師ヘイゼル・モーツ(Hazel Motes)を演じた。この映画を彼の最高傑作と評する批評家も多く、ファンの間でもとても人気の高い作品なのだが、なんと日本では全く未公開で、ビデオ発売もTV放送もされていない。原作は日本でも翻訳され「賢い血」として発売されている。

実話に基づくTV作品、「Sergeant Matlovich VS. the U.S. Air Force」(1979)、「ガイアナ人民寺院の惨劇/Guyana Tragedy: The Story of Jim Jones」(1980)、「許されざる復讐/Vengeance:The Story of Tony Cimo」(1986)、等にも出演した。彼は必ずリサーチをするそうだが、人民寺院の事件には怒りを抑えきれなかったという。

ドゥーリフが初めて人殺しの役を演じたのはデビッド・リンチ監督の「砂の惑星/DUNE」のパイター(Piter)だった。この役を受ける時、「もしこの役をやったら、それに終わりはない。」、と監督に話したそうだが、彼の予想通りに、その後ドゥーリフは本当にたくさんのサイコパスを演じる事になる。

彼は端役に過ぎないと語っているが、デビッド・リンチ作品の中で最も賞賛されている「ブルー・ヴェルベット/Blue Velvet」にも、デニス・ホッパーのイカれた子分の一人レイモンド役(Raymond)で出演している。確かに出演シーンは少なかったが、彼はセットで過ごした3週間を本当に面白かったと話している。

こちらも日本では未公開のままだが、1985年のロードムービー「Istanbul」では、主役Martin Klamskiを演じた。かなり難解とも言えるこのマーティン役のドゥーリフは素晴らしい。やりきれないくらい辛い話なのだが、本当にこのまま日本未発に終わるなんて勿体ない1本だと思う。

ずっと吸血鬼映画をやってみたかったと言う彼は、1982年の「I, Desire」でヴァンパイア役を楽しんだ。こちらも日本未公開のTV作品になるが、彼のヴァンパイア役を観れる作品は今のところこれだけだ。残念ながらビデオ発売されていないため、日本での入手はかなり難しい。

巨額の制作費をつぎ込んだマイケル・チミノ監督の歴史大作、「天国の門/Heaven's Gate」(1980)では移民交易商人ジョージ・エグルストン(/Mr. Eggleston)を演じている。エグルストンの演説シーンはお気に入りだという。その他にも、1981年の「ラグタイム/Ragtime」、1985年の「フラッシュバック/Impure Thoughts」、1987年の「危険な天使/Fatal Beauty 」でも重要な役を演じている。

1988年、にロスアンゼルスに移ってからのドゥーリフの仕事量には本当に驚かされる。1990年だけでもゲスト出演作品を除いても10本以上の作品に出演している。そして主演も含め、そのどれもがとても印象深く、彼の演技はますます輝きを増していると思う。作品自体はヒットしなかったものもあるが、少なくともドゥーリフの出演シーンは間違いなく堪能できる。

ドゥーリフは、1987年の「危険な天使/Fatal Beauty」でトム・ホランド(Tom Holland)監督と仕事をしているが、彼から「僕は観客が最後に君が滅ぼされるのを見て喝采するのを見たい。」と言われ、チャイルド・プレイの脚本を読み、この役に興味を持ったという。「チャイルド・プレイ/Child's Play」でドゥーリフは、チャッキーを本当に恐ろしいものにしたかったという。彼は人形師たちに自分が目指すものを説明したが、当時人形に彼が望むほどの迫力を持たせる事は出来なかった。しかし、この映画は十分に観客を怖がらせたし、彼が演じたチャッキーは、シリーズ化されるほど根強いファンを生んだ。人形ホラー自体はそれまでもたくさん作られているが、殺人鬼の魂を宿した確固たる意思を持った人形が主役を張れる映画はこれが初めてだった。ドゥーリフはその後1990年「チャイルド・プレイ2/Child's Play2 /」、1991年「チャイルド・プレイ3/Child's Play 3 」、1988年「チャイルド・プレイ チャッキーの花嫁/Bride of Chucky 」とシリーズ全4作に出演している。もちろんチャールズは1作目でチャッキーに魂を移して体は滅びてしまったのだから、2作目からは声だけの出演だが、ドゥーリフは心血を注いでその役になりきって演じている。だからこそ観ている側もチャッキーに生命を感じる事が出来る。彼がチャッキーを演じてくれるおかげで、画面狭しと暴れまわる残虐な殺人鬼チャッキーは、憎々しくもカワイイ面をたくさん見せてくれるし、ブラック・ユーモアに溢れる、実に魅力的なキャラクターになっている。

ホラー映画を観ていられないという彼が、このシリーズを通しで観ているのかは分からないが、彼自身もチャッキー役には愛着を感じているようだ。声だけの出演でも決して軽く考えることのない本当に尊敬できる役者だ。2003年夏のDragon*Conで、チャッキーについて質問されたドゥーリフ氏は、「チャッキーは大好きだよ!ヤツはこの仕事が好きなんだ!」と大変ウケて答えられたそうだ。

お蔵入りかと心配したシリーズ第5作「Seed of Chucky」も、来年(2004年)には撮影が開始される。まだドゥーリフ氏の出演が確定していないのが心配だが、1日も早く「演るよ!」という彼のコメントを聞かせて欲しい。

1988年には「ミシシッピー・バーニング/Mississippi Burning」でジーン・ハックマン、ウィレム・デフォー、フランシス・マクドーマンド等と共演した。ドゥーリフは事件に深く関わるペル保安官代理(Deputy Clinton Pell)を演じた。

1990年、「Horseplayer」、「スポンティニアス・コンバッション 人体自然発火/Spontaneous Combustion 」、「サイレント・ウルフ 沈黙の狼/Murder Blues」、「チェイン・ジャンクション/Chaindance」に主演。スポンティニアス・コンバッションでは体内に爆弾を抱える哀しい運命の男サム(Sam)を演じたが、この映画がラブストーリーから、自己破壊の意味不明な物語になってしまった事をとても残念に感じている様子だった。マイケル・アイアンサイドと共演した「チェイン・ジャンクション」では脳性麻痺患者ジョニー・レイノルド(Johnny Reynold)を演じたが、ドゥーリフの演技の上手さに圧倒される。この作品で彼はカナダのジェニー賞:主演男優賞を受賞している。

1990年の「エクソシスト3/The Exorcist III 」で彼が演じたのは15年前に死刑になった 双子座殺人鬼(Gemini Killer)の魂。ドゥーリフのシーンは精神病院の隔離病棟の中。拘束衣に足かせという非常に限られた中で、迫真の演技を見せてくれる。この役で彼は膨大な量の解説を担っていて、彼の2つのシーンの脚本は、一つが8ページ、もう一つは16ページもあったという。

同じく1990年の「Grim Prairie Tales」では彼はジェームス・アール・ジョーンズ演じる奇妙でぶっ飛んだ男に相対するまともな男を演じているが、ドゥーリフはこの作品を気にいっていて、インタビューでこう話している。「これは昔の西部を舞台にした4つの怪談話のアンソロジーなんだ。とてもユニークな作品で、それが問題かな?僕は今までの仕事はあまり好きではないけれど、この映画は好きだ。確かにホラーという分野の映画ではあるけど、ホラーの概念を打ち破っている。多くの西部劇と違って、コンセプトは完全にアンチ・ヒーローさ。」

その後もドゥーリフは実に様々な役を演じて広い演技幅で私達を楽しませてくれる。

1991年、「彼方へ/Scream of Stone」では独特の雰囲気を持つ指のない男(Fingerless)を演じている。出演シーンは多くないが、とても不思議な人物で、重要な役だ。「ボディ・パーツ/Body Parts」は移植されたパーツが意思を持ち続けているというホラー映画だが、右腕を移植された画家レモ・レイシー(Remo Lacey)に見え隠れする狂気が絶妙だ。同じく1991年の「クリッターズ4/Critters 4」はホラー・コメディだが、彼が演じているアルバート(Al Bert)は頭のキレるエンジニアで、ヒーロー的な勇敢さを持つ魅力的な人物でもあった。1992年、主演を演じた「ファイナル・ジャッジメント/Final Judgement」では型破りな神父タイロン。一見ワイルドなタイロンの誠実さやキュートな一面が魅力的だ。

1993年、「アモス&アンドリュー/Amos & Andrew」はニコラス・ケイジとサミュエル・L・ジャクソン主演のコメディで、ドゥーリフは警官役でコミカルな面を見せている。ダリオ・アルジェント(Dario Argento)監督作「トラウマ 鮮血の叫び/Trauma」では将来有望な医者ロイド。物語の鍵を握る人物だ。

1994年、ブルース・ウィリス主演の「薔薇の素顔/Color of Night」では潔癖症の弁護士クラーク。短編映画「A Worn Path」では猟師(Hunter)演じた。一緒のシーンはないものの、この映画には友人のコンチャータ・フェレルも看護婦役で出演している。

1995年のイギリス映画「デスマシーン/Death Machine」のジャック・ダンテ(Jack Dante)役はアニメチックなキャラクターで、天才的な頭脳と残虐性を合わせ持つ悪い男だ。自惚れが強く、寂しがり屋でもある。実に様々な面を持つダンテをここまで完璧に、そしてキュートに演じられる役者はドゥーリフ以外に考えられない。

1997年、「リスキーブライド 狼たちの絆/Best Men」ではベトナム帰還兵コールマン中尉を演じた。後遺症で精神的な危うさと紙一重のゴンゾの描写はここでも素晴らしい。またパイロット姿のドゥーリフの凛々しさにとろけてしまう。同じく1997年の「エイリアン4/Alien:Resurrection」では、エイリアンを武器利用するためクローン開発の研究を行っている科学者ゲディマンを演じた。ゲディマンは研究熱心なあまり物事の善悪を見失っている。それに自分が作り出したエイリアンにある種の父性を感じていて、静かな狂気を感じさせるところが素晴らしい。このシーンにはまった人も多いと思うが、Doragon*Conでの彼のコメントによると、ガラス越しのエイリアンとのキスはドゥーリフ氏の即興で、脚本にはなかったそう。丁度ガールフレンドと距離があった事が影響しているらしいが、ドゥーリフの即興を監督が気にいって使うことになったという。

1998年の都市伝説ホラー「ルール/Urban Legend」ではオープニングの「バックシートのルール」でガソリンスタンドの店員を怪演。

1999年、「スピーシーズ・リターン 種の終焉/Progeny」ではUFO研究家バート・クラヴェル博士、博士が研究しているのは特にエイリアン・ベビーに関する事。研究心から主人公の妄想(?)に巻き込まれていくが、ここぞというときのヘタれ具合が、もう最高。同じく1999年の「ネットジャック/Silicon Towers」はハイテク犯罪サスペンスで、彼は天才プログラマーオルトン(Alton)を演じている。ある意味世捨て人的なオルトンは、関わりたくないと逃げ腰ながら、どんどん渦中に巻き込まれていき、主人公を助ける好人物。日本未公開の「Cypress Edge」はドゥーリフ演じるコリン(Colin)の父親役ロッド・スタイガーとの絡みも迫力のアクションサスペンス映画だ。

ピーター・ジャクソン監督のファンだったというドゥーリフは、彼のエージェントからLOTRグリマ役について電話をもらった時、飛びついたという。彼はグリマ役を獲得するために3回もオーディションを受けた。しかしいったんその役は別の役者に回ってしまう。だがギャラに不満があったその役者がグリマ役を断ったため、ジャクソン監督はすぐにドゥーリフにグリマ役をオファーした。彼の出演が決まったのは1999年の事らしい。彼は原作を読み、英国風のアクセントの訓練を受けた。大変だったと語るドゥーリフだが、撮影に入るときには流暢にこなせるまでになっていた。蛇の舌グリマは、ローハンのセオデン王に仕える筆頭顧問だ。しかしグリマは満たされた事のない心の闇をサルマンに付け入られ間者に成り果てる。グリマのエオウィンへの想い、自分が人間を破滅に導いた事に気づいた時の苦悩、悪役だが、最も人間的で哀しい、そして物語全体にもとても重要な人物をドゥーリフは実に見事に、そして魅力的に演じている。グリマ役についてインタビュー等で語っているの彼の話も、どれも深く、素晴らしいものばかりだ。
2001年に公開された(日本公開は2002年2月)「ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔/The Lord of The Rings:The Two Tower」。ドゥーリフが演じた蛇の舌グリマは多くの人に愛されている。

第3部となる「王の帰還」の冒頭は最初サルマンとグリマのシーンが上映される予定だったが、なんとぎりぎりになって劇場公開版から2人のシーンカットされてしまう。劇場公開版で2人のシーンを観る事は出来なくなってしまったが、カットされたシーンは来年(2004年)発売予定のSEEに追加される事になっている。

一級の性格俳優として活躍を続ける彼は、ゲスト出演作にも傑作と呼ばれるものが多い。「スター・トレック:ヴォイジャー」、「バビロン5」、「Xファイル」、「ミレニアム」と数多くの作品でとても印象深い難しい役を実に見事に演じている。中でもヴォイジャーのロン・スーダー役は人気が高くファンサイトはもちろん、たくさんのファンフィクションも書かれている。

ドゥーリフの今年(2003)のインタビューによると、TV中心に活動をしたいと話している。アメリカのTV作品の放送があまり期待できない日本のファンとしてはかなり寂しい。2004年(米国)放送予定のHBOのTVシリーズ「Deadwood」ではデッドウッドの町の医者Doc Cochranを演じているが、少々変わった性癖のある人物のようだ。ドゥーリフはこの役について「彼は解剖に凄く関心があるんだ。死体を切り開くのが好きなんだよ。興味深いキャラクターだよ。」 と、話している。この役のために髭を蓄えてたというドゥーリフ、シリーズ作品での役作りにも余念がない。TVシリーズでの彼を観たい。日本公開を祈りたい気持ちだ。

2003年もドゥーリフはこのTVシリーズ「Deadwood」を初めとして「The Box」、「Vlad」、「The Hazing」、「El Padrino」、「The Devil's Dueat Midnight」、「The Great War of Magellan」などに出演しているが、今のところ「Vlad」のUK版DVDの発売が来年(2004)1月に決まっている他は、日本のファンが彼の新作を観るための情報は入手出来ていない。

最新作の予定はトビー・フーバー監督のホラー・コメディ「Brew」。そして、2004年ドン・マンシーニ脚本&監督のチャイルド・プレイシリーズ第5弾、「Seed of Chucky」。この5作目は2004年10月に米国公開予定だが、撮影は2作目以降同様に先にチャッキーの声を録音し、その後声に合わせて人形を撮影する。ドゥーリフ氏は2004年2月20日(金)に撮影を終えている。
FAMILY
父:ハンティントンの染色工場のオーナーだった実父はブラッドが3歳の時他界。

母:Joan
ジョーンは地元劇団の舞台に立つ女優。夫の死後ビル・キャンベル氏と再婚し、ブラッドを含めて男2人、女4人の6人を育てている。ブラッドは6人兄弟姉妹の3番目。

義父:Bill Campbell
http://www.keepersofthegreen.org/
4th%20ATM%20EN.htm
↑写真

ビル・キャンベル氏は地元保険会社の重役で、世界的なアマチュア・ゴルフチャンピオンとしても高名な人物。

祖父:Henry Dourif

姉... 2人 Diana and Patricia
妹... 2人 Christine
弟... 1人

妻:Janet / ジャネット(離婚)
  Joni Dourif / ジョニ・ダーリフ(離婚)

娘:二人目の奥様ジョニさんとの間に5歳違いの2人のお嬢様
Kristina Dourif
Fiona Dourif

フィオナ・ドゥーリフ

恋人:Claudia / クローディア
・・・よくコンベンション等でご一緒されている綺麗な方です。ドゥーリフ様はクローディアさんの事を話される時はgirlfriendと呼ばれていますが、もう何年もご一緒にいらっしゃるそうです。コンベンションの時などによくクローディアさんの事もお話されるんですけど、グリマ役で眉を剃った時の彼女の反応など、楽しいお話がいっぱいです。彼女の事をお話される時のドゥーリフ様はいつも優しさと愛情が感じられて、大好きです~♪

Brad and Claudia
PHOTOGRAPH OF BOOYFOOD
ドゥーリフ様の子供の頃の写真
・・・未だに入手できてないのですが、これはdourif.com様に以前置いてあった壁紙を自分用にダウンロードしていたものです。dourif.com様本当にありがとうございます!

AWARDS

カッコーの巣の上で
One Flew Over The Cuckoo's Nest
Brad Dourif as Billy Bibbit

  • 1975年アカデミー賞 助演男優賞ノミネート
  • 1975年ゴールデン・グローブ賞 新人男優賞受賞
  • 1977年英BAFTA  最優秀助演男優賞受賞

チェイン・ジャンクション
Chaindance(aka...Common Bonds)
Brad Dourif as Johnny Reynolds

  • 1991年カナダのジェニー賞 主演男優賞受賞

ボディ・パーツ
Body Parts
Brad Dourif as Remo Lacey

  • 1991年 チェーンソー助演賞受賞

ロード・オブ・ザ・リング:二つの塔
The Lord of The Rings: The Two Towers
Brad Dourif as Grima Wormtongue

Deadwod (HBO's TV Series)
Brad Dourif as Doc Cochran

OTHER WORKS

客員教授

  • ドゥーリフはウッドストックに住んでいる時、ミロス・フォアマンの勧めでニューヨーク、マンハッタンにある名門、コロンビア大学の映画科で、1981年から1986年の5年間客員教授を務めた

Video Game

  • 2001年「Myst III:Exile」に出演。ミストシリーズ3作目にサーヴェドロ(Saavedro)役で登場する。
  • 2002年「Run Like Hell」に声の出演

Saavedro

TOTO Stranger in Town

  • 1985年のTOTOのプロモーションビデオ「Past to Present」の「Stranger in Town」に出演

DIGERIDOO

  • オーストラリアの原住民アボリジニの民族楽器「ディジュリドゥ」の演奏家でもあるドゥーリフはCD制作にも参加。MICK FARREN & JACK LANCASTER "THE DEATHRAY TAPES" (1995年)というライブアルバムの6曲目でディジュリドゥを演奏、9曲目の”The Ghost Of The Yellow Dog”ではヴォーカルを担当。
  • アルバム"Eating Jelo with a Heated Fork"(1996年)でも5曲目の「3つ頭のロブスター・ボーイ/Three headed lobster boy」でディジュリドゥを演奏。
SPECIAL THANKS
参考書籍/記事
Huntington Quarterly (Spring 2003)
FANGORIA #95 August 1990
2003 Dragon*Con Report

情報提供:Life is Gas様 リョウ様

 書籍翻訳/解説:Life is Gas様
バイオ作成はLife is Gas様にご協力頂いています。
ABOUT BIOGRAPHY
ブラッド・ドゥーリフ氏のバイオグラフィについて
2005年6月7日 火曜日

Dourif様のBiographyはインタビュー等を参考にして作成しています。作品の年度はimdbのデータによるものです。
出演作を全て網羅しているわけではありません。
まだまだ全く不完全ですし、間違い等もあるかもしれませんが、出来るだけ正確にお伝えできるように、これからも追加修正を加えていきたいと思います。ファンの皆様からの情報提供、間違い指摘なども大歓迎です!

管理人:SPACEMAN